「コレクションを描いてみよう♪」を開催しました!

2月5日に今年度最後の「コレクションを描いてみよう♪」を開催しました。(ブログへの掲載が遅くなってすみません…)今回は3歳から12歳のお子さん、そして保護者の方も参加され、総勢40名で実施しました。

さて、みなさんは美術館に限らず模写をしたことがありますか?おそらく、美術の授業などで教科書を見ながら模写したという方も多いのではないでしょうか。「コレクションを描いてみよう♪」は、本物を前に模写に挑戦してみよう、という贅沢な企画です。

今回は、リニューアル・オープン20周年記念「続・広島県立美術館ベストセレクション展」に関連させながら「わたしたちが選ぶ名品セレクション!」として、参加者が好きな作品1点を選び、模写しました。
今回、「続・広島県立美術館ベストセレクション展」に展示されている作品は55点。その中で一番人気だった作品は…菅井 汲の作品でした!一見単純そうな形に見えて、その絶妙なバランスを描くのはとっても難しいのか、できあがった作品から努力の跡がみられます。菅井の作品は、こども達からいつも大人気。大人には親しみにくいと思われる抽象的な表現も、こどもたちにとっては全く問題ないようです。

そして、次に人気だったのが鈴木治《神経質な鳥》。正面から描いたり、少し斜め上から書いたり、逆さまに描いたり。同じ作品を前にしながら、模写によって出来上がった作品は本当に様々。
今回のワークショップの中で目立っていたのが、保護者の方とお子さんが同じ作品を選んで描いている姿でした。同じ作品を模写しているはずなのに出来上がった作品には、それぞれ個性があります。普段、身近にいながらなかなか知る機会のない、こどもの目線、大人の目線を感じられる瞬間でした。

違うのは目線だけではありません。それぞれ、模写にかける時間にも大きな差があります。大人はほぼ100%、1点の作品に集中して模写されています。一方、小さなお子さんたちは次々に異なる作品を描いていきます。では、どのぐらいの年齢で1点集中型になるのか。どうやら小学3年生あたりからのようです。

本日ご紹介しているのは、熊倉順吉《曲面のレコード・ラック》です。掲載順に描いた子ども達の年齢が上がっています。最後の作品に至っては、作品にたくさんある丸の数まで数えて正確に描いています。

好きな理由も様々、「金があっておもしろい。」、「キラキラできれい」「こまかい丸がいっぱいあるところがすきです。」など。年齢によって見え方も集中力も違いますが、いずれにしても作品の魅力が伝わっている・・・と実感するのでした。

さて、当館を代表するコレクションといえば、サルバドール・ダリ《ヴィーナスの夢》。本作については、あまりにも大画面すぎて、全体を描くのではなく部分を描く参加者がほとんどです。描かれたのはロブスター、きりん、時計など、いずれもこども達にとって親しみがあるモチーフばかり。でも、作品の好きな理由を見てみると「ふしぎなとこがすき」、「もえてるかんじがすき」、「とけいがぶら下がってりうからおもしろいです」と、ダリの作品の不思議さを十分に感じているようでした。今後、大画面全ての模写に挑戦する参加者があらわれる事を期待しています。

長々と活動の様子や模写による作品をご紹介してきましたが、本当にいずれも素敵な作品ばかり。参加者の方の熱意もですが、作品の魅力を大いに感じることのできるワークショップでした。

第63回日本伝統工芸展
2月23日(木)~3月12日(日)

リニューアル・オープン20周年記念
「続・広島県立美術館ベストセレクション展」
「平成27年度新収蔵品ご紹介!」
12月22日(木)~4月16日

「コレクションを描いてみよう♪」を開催しました! はコメントを受け付けていません。