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所蔵作品展

岩崎博染織コレクション受贈記念 シルクロードをめぐる布の旅

イベント画像

Journey Accompany Textiles around Silk Road

2012年1月2日(月) ~2012年4月15日(日) 
展示室:第4室
平成21年、当館は岩崎博氏が数十年かけてユーラシア大陸の各地で収集した染織品の寄贈を受けました。岩崎コレクションのエッセンスを一堂に展示してお披露目します。

 

今回は、平成21年に岩崎博氏から寄贈を受けた192点の染織コレクションから、シルクロード各地の布の世界を紹介しよう。

茶人でもある岩崎博氏は、お茶に使用される裂への関心を契機として、お茶に使える裂を目的として収集を始められたが、旅を通じてアジアの布に開眼して後は各種の布に着目したコレクションを形成されてきた。旅の歴史は40年以上に遡り、訪問国はイラン、インド、パキスタン、バングラデシュ、タイ、シンガポール、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ウズベキスタン、トルコ、シリア、ヨルダン、イエメン、サウジアラビア、イスラエル、モロッコ、チュニジア、韓国、中国、イギリスに及ぶ。

岩崎氏の茶人としての審美眼で選択されて構成されたユニークなコレクションの一端をご覧いただきたい。
 
出品目録PDF
(94KB)


見どころ

イエメン 《多色経縞布》 19~20世紀

イエメン西部ベイト・アル・ファキーフ名産品として知られるティハーマ織りの男性用腰布である。ベイト・アル・ファキーフは紅海沿岸ティハーマ地方の手工芸品の集積地で、特に金曜市が賑わうという。織物にティハーマの地名を冠して呼んでいる。
 



 

インド 《クリシュナ文更紗》 19~20世紀

クリシュナはインド神話の英雄であり、ヒンズー教ではヴィシュヌ神の第八の化身とされる、絶大な人気を誇る神である。青黒い肌の男性として、妃や牛飼い女ゴピたちを伴ったり、笛を吹く姿など図像的ヴァリエーションが多い。本作は左手を上げたクリシュナが手描きされている。







 

イラン(ペルシア) 《樹木に鳥文刺繍裂》 18~19世紀

下から上へと曲線を描いて広がる枝に花が咲き、鳥が遊ぶ。その木は「生命の樹」で、春の訪れを告げる花とそれを謳歌する鳥たちなのかもしれない。少々痛みがあり、糸が切れて一部のスパンコールが欠失しているが、そこにかつての色彩を思わせる紫色が残っており、当初は貴重な紫の染料で染めた華やかな布だったことだろう。






 

インドネシア 《カイン・パンジャン 19~20世紀

インドネシア・ジャワ島はバティックで知られている。バティックはロウで防染するインドネシアを代表する染織技法のひとつ。カイン・パンジャンは巻きスカートのように着用する。あるいは肩に掛けたり、胸に巻かれる。この更紗は、中央部に藍地に霊鳥ガルーダの連続文を配置し、格調高い1枚となっている。


 

ウズベキスタン 《刺繍布(スザニ) 19~20世紀

スザニは、ペルシア語で針という意味のスザンから派生した言葉で、刺繍または刺繍したものの意。細幅の木綿布や絹布に下書きしたものを一族の女性たちが分担して絹糸で刺繍し、繋ぎあわせて作られる。ウズベクやタジクでは、女の子が小さい頃からスザニを準備して、婚礼の際に花嫁は数枚~十数枚のスザニを持参する。壁掛けや掛け布、デザインによって礼拝布として用いられた。
この作品は、スザニの中でも独特の草花文様で知られるヌラタ様式と呼ばれるもの(ヌラタは地方都市の名)。淡い色調の花をつけた花卉を散りばめた優しい雰囲気のデザインである。ユルマ(チェーン・ステッチ)が主な刺し方であるが、輪郭を取る刺繍の一部に茶とアイボリーの輪が交互に現われるチェッカード・チェーン・ステッチが隠し味となっている。これは2色の色糸を1本の針に通して刺される。

朝鮮半島 《朱地印金布(アプテンギ)》 19~20世紀

朝鮮王朝時代と思われるアプテンギ。テンギは女性の頭(髪)飾りに使われるリボン状の布で、アプテンギは婚礼の際、簪(ピニョ)に巻きつけ、両肩から前へ垂らす。
 

中国 《刺繍袋》 19~20世紀
中国・清朝期の刺繍の提げものである。双蝶花葉が細かな針目のチェーン・ステッチで絹糸を使って刺されている。











 


講演会

岩崎氏染織コレクションにみるアジアの裂の魅力(広島県立美術館友の会共催)

日時: 2012年2月4日(土) 13:30~(開場13:00)
講師: 岩崎博(茶人、コレクター)&福田浩子(当館主任学芸員)
その他: 先着200名 無料
 

利用案内・その他の展示など

開館時間・休館日・入場料・減免などについて
所蔵作品展 その他の展示テーマ
特別展「抱きしめたい! 近代日本の木彫展」 2011年11月29日(火) ~2012年1月15日(日)
特別展「第58回日本伝統工芸展」 2012年1月25日(水) ~2012年2月12日(日) 
特別展「-ユーモアのすすめ- 福田繁雄大回顧展」 2012年2月21日(火) ~2012年3月31日(土) 
 

カタログ・雑誌

岩崎博氏寄贈染織コレクション図録

目次

ごあいさつ
アジアに染織古布を求めて・・・岩崎博
図版
 西アジア
 中央アジア・ロシア
 南アジア
 東南アジア
 東アジア
地図
アジアの裂に注がれたまなざし-岩崎博染織コレクションについて・・・福田浩子
作品リスト

A4判、168ページ
広島県立美術館編
2012年1月発行
2,000円

小さな蕾』 2012年2月号

巻頭特集:数寄者 鶴庵・古布への情熱-岩崎博染織コレクション受贈記念展「シルクロードをめぐる布の旅」より
カラー21ページ分掲載。
12月29日全国の書店で発売。








広島県立美術館 Hiroshima Prefectural Art Museum
〒730-0014 広島市中区上幟町2-22  2-22 Kaminobori-cho, Naka-ku, Hiroshima 730-0014 Japan
Tel:(082)221-6246 Fax:(082)223-1444 E-mail:iroeuma2@gmail.com

開館時間

9:00-17:00(入場は閉館の30分前まで)
2017/10/23-2018/3/31までの金曜日は19:00まで開館。
2018/4/1-2018/10までの金曜日は20:00まで開館。

休館日

月曜日、年末年始(12/25~1/1)
※特別展会期中・祝日・振替休日を除く。

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