日本美術史

日本美術史

題材について
 日本美術史については指導要領に「日本の美術の概括的な変遷や作品の特質を調べたり、それらの作品を鑑賞したりして、日本の美術や文化と伝統に対する理解と愛情を深め、美術文化の継承と創造への関心を高めること。」とあり、その解説には次のように述べられている(要約)。
・日本の美術作品を大まかに時代を追って鑑賞。
・日本文化の根底に受け継がれてきた独自の美意識や、生活に求めた願いや心の豊かさなどやそれぞれの時代の創造的精神や創造への知恵などを理解させる。
・単に美術の通史として暗記する学習とならないようにする。
・アジアなど諸外国の多様な作品も取り上げ、影響関係も踏まえる。
・日本の美術文化のよさを十分に味わい理解させ、よきものとして愛着をもたせる。
・(伝統を)継承し、新たな価値や文化を積極的に創造していこうとする気持ちをもたせる。
日本美術史の全体を詳しく見ていくことは限られた時間の中では困難なことだが、個人やグループで興味のある時代や分野の作品を見て、調べたことなどを交流し合うことで大まかではあるが日本美術の歴史や文化、伝統を理解し、関心を持って今後文化遺産に接していく気持ちを育てられるのではないかと思う。
 作品の鑑賞では、教科書や鑑賞資料集などにもたくさん取り上げられているし、また画集や映像などでも美しいものを見ることができるが実物を見ることに勝るものはないと思う。広島県や近隣の県で日本美術史上の重要な作品を見ることができるので是非実物を見てほしいと思う。学校で引率して行くことや個人で全て見て回ることは困難と思われるが、夏休み等を利用してグループや個人(家族)で見て、その体験を交流し合うことも生徒の将来の活動につながっていくことと思う。
 美術の「歴史」を扱うと言うことで社会科、計画を立てたり、発表のためにコンピュータを活用したりすることができれば技術科との連携が考えられる。また修学旅行や文化祭等の行事と関連させていけばより充実した学習ができるであろう。

指導要領との関連 
[第2学年及び第3学年] 2内容 B鑑賞 イ、ウ、オ

目標
・日本美術の作品を鑑賞し、よさや美しさを味わう。
・日本美術の歴史や文化、伝統を理解する。
・ 文化遺産を尊重する気持ちを育てる。

指導計画
第1時 日本美術の概略を学び、今後の学習計画を立てる。・・・1学期
(自主学習)作品を鑑賞したり、作品について調べたりする。・・・夏期休業中
第2時 発表に向けての計画と資料作成をする。・・・2学期
(自主学習)発表用の資料作成などをする。・・・2学期
第3時 発表会。・・・2学期授業でグループ発表。文化祭などで代表発表と展示

 学習展開 PDF8KB
 広島県周辺の文化財・展示施設の一例
PDF7KB
 生徒用ワークシート
PDF88KB

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