所蔵品
所蔵品
DIABLE PARTANT POUR LA LUNE(月へ旅立つ鬼)
菅井はパリに暮らすようになってまもなく、漢字の形を油絵の具で描いた象形文字のような作品がヒットして、一躍パリの人気作家になった。しかし菅井は、そうした人気に満足しなかった。画面の隅々まで100パーセント自分の考えたとおりにしたいと考えていたからだ。目標は月ロケット。当時、月ロケットは最新の技術の象徴、その製造には偶然の入り込む余地はない。菅井も、筆の勢いや絵の具の飛び散りなど、偶然生まれる面白さに頼らないことにした。
この作品には、以前の作品に見られた激しい表現こそ見られないが、静かな画面からは逆に溢れる意志のようなものが感じられる。この絵を見ながら「月に旅立つ鬼」という題名を考えていると、この題名には「それがどんなに困難な目標であっても、未来の美術に向かって出発するんだ」という菅井の言葉が聞こえてきそうな作品だ。
この作品には、以前の作品に見られた激しい表現こそ見られないが、静かな画面からは逆に溢れる意志のようなものが感じられる。この絵を見ながら「月に旅立つ鬼」という題名を考えていると、この題名には「それがどんなに困難な目標であっても、未来の美術に向かって出発するんだ」という菅井の言葉が聞こえてきそうな作品だ。
名称 | DIABLE PARTANT POUR LA LUNE(月へ旅立つ鬼) つきへだびだつおに |
---|---|
作者名 | 菅井汲 スガイ・クミ |
時代 | 昭和38年 |
材質 | アクリル・油彩・画布 |
サイズ | 162.0×130.2 |
員数 | 1面 |
その他の情報 | |
指定区分 | |
分野 |